運よく発売当日に手に入れることができたiPad Pro 10.5インチ。さっそく開封したいと思う。ちなみに購入したのはWi-Fi, 64GBモデルのスペースグレー。
いわゆる開封の儀やってみた。
性能の向上したディスプレイをアピールするパッケージ
新型iPad Proのパッケージには、フロントディスプレイが大きく印刷されている。第1世代のパッケージが側面からのショットで薄さをアピールしていたのと、大分受ける印象が異なる。今回は何と言っても120Hzにリフレッシュレートが向上したディスプレイがアピールポイントということだろう。
箱を開けるとiPad Pro 10.5インチがお目見え
フタを取るとさっそくiPad Pro10.5インチがお目見え。新品を開封するのはやはり気持ちが高まる。
本体下にはいつも通りの付属品セットが
本体を取り出すといつも通り付属品セットが収納されている。ライトニングケーブルはiPhoneと同程度の長さのもの。12.9インチにはもっと長めのものが入っていたと記憶している。
12Wの充電アダプターももちろん入っている。基本的にいつもiMacから充電するので使わない。
ケーブルも使ってないのがあまりまくっているので、付属品はこのまま保管しとく。
これがiPad Pro10.5インチ!従来モデルよりベゼルが細くなりスマートな印象に
10.5インチは見やすく程よい大きさ。
そして本体に覆われていた保護フィルムを外し、iPad Pro10.5インチの外観をチェック。
従来モデルより両サイドのベゼルが削れているのが分かるだろうか。今までのモデルに慣れてると少し違和感ある。だが、9.7インチより巨大化した画面は程よく見やすく良い。
ちなみにさっそく液晶保護フィルムを貼っている。個人的にiPadは綺麗に使いたい方なので。
アップルペンシルを使うなら、画面が擦れ傷つくのは避けられないのでフィルムは必須だと思う。ただ、ガラスフィルムはペンシルの反応が落ちる傾向にあるのでオススメしない。
ホームボタンは引き続き物理ボタン。iPhone7に慣れていると押しごこちの違いを実感する。Touch IDの感度は前世代の2倍の速さとなっている。実際速い。
背面。スペースグレーかっこいい!
背面もチェック。実は初スペースグレー。今回初めて人気のスペースグレーカラーのアップル製品を手に入れた。
実物を見ると、正直もっと暗めな色味なのかと思ったが。シルバーにやや寒色系のグレーを足した色。
シルバーよりスタイリッシュでカッコ良いが、重さはなく飽きのこなそうな色味。
これは人気の理由が分かるね。オンラインストアだと現在、スペースグレーだけ出荷が遅い模様。
4スピーカー搭載。筐体上部と下部に2機ずつ。
筐体上部にスピーカー2機。電源ボタンにイヤホンジャックも。
下部にもスピーカー2機。ライトニングコネクターも。ここらへんは所有していた第1世代12.9インチモデルと一緒の仕様。
4スピーカーでタブレットとしてはそれなりに臨場感のある音が楽しめるが、個人的には音楽を楽しむならbeats Pill+などを使用してしまう。
スマートコネクターも引き続き搭載。
筐体の左側面にはスマートコネクター。これでスマートキーボードを接続し、物理ボタンで入力作業をすることができる。
ちなみに自分はスマートキーボードは購入していない。なぜならiPadでマウスもトラックパッドも使えずに、キーボード入力する作業は苦痛以外の何物でもないからだ。
12.9インチの時も購入しなかった。今回アップルストアでスマートキーボードを接続したサンプルに触れてきたが、やはりその使用感は快適とは言えなかった。ボタンの押し心地も悪い。
キーボードが必要な作業は基本的にMacでこなした方が断然効率が良いと思う。
(Apple表参道のサンプル)
カメラは1,200万画素。iPhone7と同等。
iPhone7と同等の1200万画素に進化したカメラ部を見てみよう。カメラとフラッシュが垂直に配置され左側面に音量ボタンが配置されている。
1つ気になったのは、やはりカメラレンズ部が突起していること。第1世代12.9インチモデルは隆起しておらずフラットだったので、かなり違和感あり。
(第1世代12.9インチモデルの背面)
こちらは買い替えのために売ってしまった第1世代12.9インチモデル。色はゴールド。カメラレンズ部は突起しておらず、背面はフラット。机の上に寝かせても引っかかりなどない。
一方、10.5インチモデルは突起のため、背面を背に寝かせるとやや不安定に感じる。何よりカメラ部が直に設置面にぶつかるので多少心配である。ケース使用前提の作りとも言える。
このカメラレンズが突起した仕様は第1世代iPad Pro9.7インチからの仕様で、今回の第2世代では12.9インチも突起した仕様となっている。
少し気になるが性能の良いカメラを搭載するには致し方ないのかもしれない。まあケースを使用すれば特に問題はない部分かと思う。
何と言っても10.5インチはサイズ感が良い!コンパクトなまま大画面化!
10.5インチの良さは何と言ってもサイズ感、そしてコンパクトなまま大画面化したディスプレイ!
より大きなディスプレイで、9.7インチでは少し物足りなく感じていた自分に適した絶妙なサイズ。
画像は12.9インチモデルで使用していたケースに、10.5インチを重ねて見たもの。余白がかなり生じる。笑ってしまうほどサイズの差が感じられる。
所有していた時から12.9インチモデルは取り回しが悪いと言っていたが、こうサイズ感の差を直視するとそりゃそうだわと思える。
ちなみに10.5インチも9.7インチからわずかに筐体が大きくなっている。筐体の厚みは同じだが、縦幅が10.6mm, 横幅が4.6mm大きくなっている。重さも30gほど重く。ただ持ち運び携帯するのに全く支障のないサイズ差である。
スタンドに立てても収まりが良い。12.9インチはタブレットスタンドに立てるにもデカすぎて若干不安定だった気もする。
そして12.9インチから買い替えて何より感動したのは、その重さ。初代12.9インチモデルは713g。対して10.5インチは469g。実に244gも軽量に。
12.9はその大きさと重さでとても片手だ持ち上げることなどできなかったが、10.5インチ軽々と持ち上げることができる。取り回しの良さを実感。
ギークベンチでCPU、GPU性能測ってみた。
新搭載のA10X FusionチップとなりRAMも4GBとなったiPad Pro 10.5。新サイズとなった見た目も気になるが、性能もどれほど向上したのか気になるところ。
そこでiOS版のギークベンチ4というアプリでCPU性能とGPU性能のベンチスコアを計測してみた。
CPU性能スコア
CPU性能はシングルコア「3912」、マルチコア「9288」
モデル別CPU性能シングルコア比較
ギークベンチによるモデル別の性能比較によると、シングルコアは第1世代iPadProよりも約1.3倍ほど性能が向上していることが分かる。
モデル別CPU性能マルチコア比較
マルチコアは第1世代iPadProよりも約1.9倍ほど性能が向上している。第1世代の12.9インチモデルもRAMは4GBだったが、それを遥かに凌駕してしまった。これは凄い!
実際、1年半ほど12.9インチモデルを使っていたが、新型10.5インチモデルのが圧倒的にヌルヌルサクサクに感じる。体感ではお世辞ではなく倍速くらいに感じる。
GPU性能スコア
GPUスコアは「27457」
モデル別GPU性能比較
ギークベンチによるモデル別の性能比較によると、第1世代iPadProよりもGPU性能は約1.8倍ほど性能が向上している。
これらのスコアはiMacやMacBook Proの下位モデルに迫る数値となっている。近年iOS端末のプロセッサは目覚ましい進化を遂げており、数年後には上位Macにも匹敵する端末が登場するかもしれない。
40万かけてフルカスタマイズしたiMacも抜かれてしまう日が来るのだろうか。(iMac late2015モデルのベンチマークも見てみたが、さすがにまだまだ大丈夫だと思う。)
12.9インチから10.5インチに買い替えて本当に良かった!感動した!
今回12.9インチから買い替えて良かったかと言うと、即答で本当に良かったと答えよう。
iPadを9.7インチ→12.9インチ→10.5インチと買い替えてきたが。やはり個人的にiPadは取り回しを優先した方が、実用的だと感じる。
今回約1年半ぶりにコンパクトなモデルを手にし、その軽さに驚いている。気軽に持ち上げられるため、どこへでも持って行きたくなりそう。
1つ失敗したかもしれないのは、これだったらセルラーモデルもありだったかもと感じてしまったことだ。これだけ性能の良いものが軽量だと、出先でも使用したくなってきそう。
デカiPadからの買い替えということでサイズ感の変化にばかりに目が行きがちだが、もちろん他にも進化を体感できる部分が多くあった。
10.5インチは何かとベゼルが狭くなったスマートな見た目が注目されがちだが、中身も大きく進化している。
A10X FusionチップとなりRAMも4GB、あらゆる動作が全世代よりもキビキビと動く。またアプリの立ち上がりも体感で分かるほど速い。いわゆるヌルヌルサクサク。
ディスプレイも前12.9インチモデルには搭載されていなかったTrue Toneディスプレイが搭載され個人的には見やすくなった。リフレッシュレートが120Hzに向上したのが謳い文句だが、実際あらゆる画面の動きが滑らかに感じられる。
アップルペンシルの書き心地もより良くなり、より紙に書いているのに近づいたのを体感できた。
見た目的にも中身的にも進化が感じられ、大満足!久しぶりにAppleの新製品に好感を持ったw何より使い勝手の良さに感動した。
今回は開封レビューということで、ファーストインプレッション。またスペックのレビュー、使い込んでみてのレビューを投稿したいと思う。最後に10.5インチをオススメしたい人をまとめておく。
最後にイギーがiPad Pro 10.5インチをオススメしたい人
【iPad Pro10.5インチをオススメしたい人】
- 第1世代12.9インチモデルの使い勝手の悪さにウンザリしている人
- iPad Air2以前の古い端末から買い替えたい人
- iPadを持っていないが、これから買いたい人
- とにかくスペックの良いiPadが欲しい人
第1世代12.9インチモデルの使い勝手の悪さにウンザリしている人は、手放して新しく程よい大きさのiPadを手に入れるチャンス。まだ第1世代もそれなりの買取価格が付く内に買い換えるのはアリだろう。
イギーの場合は12.9インチ128GBモデルが6万円で売れた。つまり1万5千円ほどの差額で最新10.5の64GBを手に入れることができた。売った時の模様は記事にしてある。
これだけハイスペックなiPadに出費を抑えて買い換えることができたので大満足。下取りをうまく利用しよう。
古いiPadから買い替えを検討している人にもオススメだ。ぶちゃっけ、今回登場したiPad Proは価格が非常に抑えられている。万人にちょうど良いサイズの64GBも用意されていて7万円台から購入可能。
秋にはかなり凄い進化を遂げているiOS11もリリースされる。下手に廉価版の9.7インチ型に買い換えるよりも、Proシリーズのが長く使えるだろうしオススメだ。こちらも下取りを上手く使おう。
また、iPadを持ってないビギナーユーザーにも是非オススメしたい。性能の劣り、アップルペンシルも使えないなど制約のある廉価版の9.7インチ型よりも、ぜひ用途の広いPro10.5をオススメしたい。ストレスのないiPadライフが送れると思う。
最後にとにかくスペックの良い端末が欲しい人には無条件でオススメだ。性能は現在のOSだとオーバスペックなほど向上している。ストレージも512GBまで盛ることが可能。Pro10.5をゲットしてiOS11のリリースを楽しみに待とう。
発売されたばかりで購入を悩んでいる人も多いかもしれない。現状、サードパーーティー製アクセサリーもまだまだ充実してないので、iOS11がリリースされる9月にまた検討するのももちろんアリだと思う。
悩んでいる人は10.5インチモデル買うべきかという考察も記事にまとめているのでチェックしてみて欲しい。
ただ、少しでも欲しいと思った人は買っちゃいなよと思う。おそらく1年半以上はこれ以上のスペックのものは出してこない気がするし、Apple製品は出た時が買い時。欲しかったら、買ってしまおうw
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