楽天モバイルが、2023年6月1日より提供開始した新料金プラン「楽天最強プラン」(Rakuten最強プラン)。
4大キャリアの中でも特にリーズナブルな料金プランを提供し続ける楽天モバイルの新しいプランに注目です。
「楽天最強プラン」は3GBまでなら月額980円(税込1,078円)、データ通信無制限でも月額2,980円(税込3,278円)。
国内通話も無料という驚きの料金プランとなっていて、ネーミングの通り最強と言える内容です。
しかし、本当に最強なのでしょうか?
メリットに目が行きがちですが、「楽天最強プラン」にもデメリットや落とし穴も存在します。
この記事では、「楽天最強プラン」の真実を徹底解説します。
「楽天最強プラン」とは?
「楽天最強プラン」は楽天モバイルが提供する携帯電話料金プランです。
「Rakuten UN-LIMIT VII」から移行する形で、2023年6月1日より提供を開始しています。
3GBまでなら月額880円(税込968円)、データ通信無制限でも月額2,880円(税込3,168円)で、国内通話も無料という大手キャリアとしては破格の料金体系で大きな話題となりました。
また、従来のプランと異なり最強プランという大胆なネーミングになったことも特徴的です。
料金プラン
「楽天最強プラン」の料金プラン内容についてまとめておきます。
「楽天最強プラン」 | |
月額基本料 | 3GBまで:月額980円(税込1,078円) 20GBまで:月額1,980円(税込2,178円) データ通信無制限:月額2,980円(税込3,278円) |
国内データ通信 | 制限なし 5Gエリアと対応製品利用で5G通信使い放題 |
海外データ通信 | 2GB/月 超過後は最大128kbps |
通話料金 | Rakuten Linkアプリで発信すれば国内通話無料 日本→海外、海外→海外への発信は国・地域別従量課金 *AndroidやiOSの標準電話アプリの発信は日本→日本でも20円(税込22円)/30秒 |
メッセージ・SMS料金 | Rakuten Linkアプリ利用で無料 *AndroidやiOSの標準メッセージアプリは文字数に応じて課金 |
Rakuten UN-LIMIT VIIからの進化点 | 「Rakuten UN-LIMIT VII」ではバートナーエリア(au回線)は月5GB制限がありましたが、「Rakuten最強プラン」ではバートナーエリアも無制限になっています。 |
「楽天最強プラン」の月額基本料金は、使用したデータ通信量によって3段階で料金が変動します。
0〜3GBまでなら月額980円(税込1,078円)。
3GB超過後〜20GBまでなら月額1,980円(税込2,178円)。
20GB超過後はデータ無制限となり月額2,980円(税込3,278円)です。
さらに「楽天最強プラン」は、家族割の「最強家族プログラム」を適用することで、上記の料金からさらに100円(税込110円)割引となります。
「楽天最強プラン」の主な特徴
楽天モバイルの「楽天最強プラン」の主な特徴をまとめると以下のとおりです。
・分かりやすいワンプランで小容量〜データ無制限までカバー
携帯会社の料金プランと言うと複雑なプランがいくつも用意されているケースがありますが、楽天モバイルは「楽天最強プラン」のみ。
料金が通信量に応じた変動制なので、「楽天最強プラン」だけで3GBの小容量からデータ無制限までカバーしてくれます。
分かりやすいワンプランなので、契約後も当月の料金を把握しやすいかと思います。
「楽天最強プラン」のメリット
「楽天最強プラン」のメリット・長所・一押しのポイントをチェックしていきましょう。
月額料金が安い
最も大きなメリットは月額料金が安いということです。
「楽天最強プラン」は公式サイトで全キャリア最安を謳っています。(3GB/無制限で家族割引適用時)
データ通信を3GBに抑えれば、月額980円(税込1,078円)ぽっきりで済みますし。
データ無制限でも月額2,980円(税込3,278円)で、他社の無制限プランに比べると非常にリーズナブルな価格設定となっています。
さらに家族割の「最強家族プログラム」で上記の料金に100円(税込110円)割引が適用され、さらにお得に使い続けることもできます。
国内通話が無料(Rakuten Linkアプリ)
「楽天最強プラン」は、国内通話が無料なのもメリットです。
データ通信だけでなく、電話もかけたいというユーザーも多いかと思います。
「楽天最強プラン」ならRakuten Linkアプリを利用すれば、国内通話はいくら話しても無料です。
他キャリアで有料のかけ放題オプションに相当する機能が付帯していると思えば、非常にお得感があります。
無料で国内通話するには、楽天モバイルの専用通話アプリであるRakuten Linkを必ず利用する必要があります。
AndroidスマホやiPhoneの標準通話アプリで発信してしまうと20円(税込22円)/30秒の費用がかかってしまうので要注意です。
ちなみにRakuten Linkアプリは、デスクトップPCでも使えるようになっており、PCやMacなどでも利用可能です。
データ無制限に対応
「楽天最強プラン」はデータ無制限に対応しています。
格安プランだと小容量データしか利用できず、データ量超過後は通信速度の制限がかかったりします。
「楽天最強プラン」なら、データ通信の使い放題をしたいなら、20GB超過後は自然にデータ無制限の料金に切り替わります。
月額2,980円(税込3,278円)でデータ通信の使い放題を楽しむことができます。
動画視聴や大容量データのダウンロード、オンラインゲームなど、普段からデータ通信を大量に使用する人でも、安心して利用することができます。
近年、スマートフォンで動画視聴やゲームを楽しむ人が増え、データ通信量も増加傾向にあります。
従来のプランでは、データ通信量を使い切ってしまうと速度制限がかかってしまうケースもありましたが、「楽天最強プラン」ならそのような心配はありません。
また、テザリングやデータ通信量のシェア機能なども利用できるので、パソコンやタブレットなどの端末でも快適にインターネットを利用することができます。
楽天ポイントが貯まりまくる、料金の支払いも楽天ポイントでOK
楽天ポイントがザクザク貯まるのも「楽天最強プラン」のメリットです。
「楽天最強プラン」契約後は楽天市場での買い物でのポイント倍率が5倍にアップします。*獲得ポイントに上限あり。
特に日常的に楽天市場で買い物することが多い人には非常に嬉しいですね。
また、楽天モバイルでは紹介システムもあり、家族や友達を紹介すると7,000ポイントがもらえます。
貯めた楽天ポイントは、「楽天最強プラン」の料金の支払いにも利用することができます。
貯まったポイントで毎月のスマホ料金を支払っていけば、かなり負担を軽減することができるでしょう。
追加オプションなしで海外でもお得
「楽天最強プラン」は海外で利用する場合もお得です。
他キャリアだと海外利用で追加オプションなどの申し込みが必要になることがありますが、「楽天最強プラン」なら追加オプションなし・特別な設定なしでそのまま海外で使えます。
海外でのデータ通信は、70以上の国・地域で毎月2GBまで無料です。超過後は通信速度は最大128kbpsとなります。
また、Rakuten Linkアプリを利用すれば、日本の電話番号との国際通話も無料です。
バートナーエリア(au回線)もデータ無制限に
楽天モバイルで提供される通信サービスには楽天回線エリアとバートナー回線エリアが存在しています。
キャリアとして後発組の楽天モバイルでは自社回線エリアだけでは日本全国をカバーできず、他キャリアの手を借りて運営されている状況です。
楽天モバイルのバートナー回線エリアはau回線によるローミング接続となります。
以前のプラン「Rakuten UN-LIMIT VII」ではバートナーエリア(au回線)は月5GB制限があり、楽天回線エリア外ではデータ通信量の上限を気にするひつようがありました。
しかし、「楽天最強プラン」ではバートナーエリアも無制限になりました。
これで、楽天回線エリアとバートナー回線エリアのどちらもデータ通信の上限を気にせず使うことができます。
「楽天最強プラン」のデメリットと落とし穴
ここまでは、「楽天最強プラン」のメリットをチェックしてきましたが、気になるデメリットと落とし穴についても見ていきましょう。
バートナーエリア(au回線)は全周波数帯に対応しているわけではない
バートナーエリア(au回線)は、auが提供する全ての全周波数帯に対応しているわけではないので要注意です。
「楽天最強プラン」でバートナーエリア(au回線)を利用する場合は、auのバンド18・バンド26の800MHz帯のみに対応しています。
au本体が提供している全周波数帯うぃ利用できるわけではないので覚えておきましょう。
標準通話アプリだと、普通に通話料がかかる
「楽天最強プラン」は国内通話無料をアピールしていますが、Rakuten Linkアプリを利用する場合のみに限られます。
AndroidもiPhoneもデフォルトで標準の通話アプリが搭載されていますが、こちらを使って発信してしまうと国内でも普通に20円(税込22円)/30秒の通話料がかかります。
特に標準の通話アプリに着信があって、そのまま折り返してしまうなどをすると、思いもよらずに通話料が発生してしまうので要注意です。
「楽天最強プラン」を利用する上では、Rakuten Linkアプリが鍵となるのは、落とし穴と言えるでしょう。
料金が変動制なので、データ通信量に注意が必要
「楽天最強プラン」はワンプランのためシンプルですが、データ通信量によって3段階で料金が変動します。
3GBまでなら月額980円(税込1,078円)とかなりお安いですが、3GB超過後は料金が跳ね上がっていくので要注意です。
通常3GBまでに抑えている人が、何かの機会に大量のデータ通信をしてしまった場合などは、料金の負担が重く感じられるでしょう。
いつもデータ無制限で利用していて、月額2,980円(税込3,278円)払うのがわかっている人は大丈夫かと思いますが。
通信エリアに不安もある
楽天モバイルでは通信エリアの人口カバー率99.9%をアピールしています。
ただ、以前に比べてだいぶ改善したとは言え、依然として通信エリアに不安があるのも事実です。
X(旧Twitter)上では、楽天モバイルが繋がらないという口コミをたまに目にすることがあります。
東京都内でも地下などでの繋がりにくさを訴える人も多く、やはりメイン回線として使うには他の3キャリアに比べると頼りないと言うのは事実です。
「楽天最強プラン」がおすすめな人、おすすめできない人
「楽天最強プラン」がおすすめな人、おすすめできない人についてまとめると下記のようになります。
「Rakuten最強プラン」 | |
おすすめな人 | ・シンプルなプランが良い人 ・データをたくさん使いたいけど、月額料金は抑えたい人 ・楽天ポイントを貯めたい、楽天ポイントで料金を支払いたい人 |
おすすめできない人 | ・小容量しか使わない人 ・他キャリアのような安定した通信エリアを求める人 |
シンプルなプランが良い人やデータをたくさん使いたいけど、月額料金は抑えたい人という人に「Rakuten最強プラン」はおすすめです。
他キャリアでもデータ無制限プランは存在しますが、月額料金としてはかなり高額になっているケースが多いです。
「楽天最強プラン」はデータ無制限利用もできるのに、かなり安く価格が抑えられています。
また、楽天ポイントを貯めたい人や楽天ポイントで料金を支払いたい人は、「Rakuten最強プラン」は最適でしょう。
一方、「楽天最強プラン」をおすすめできない人もいます。
まず、小容量しかデータ通信を使わない人は他の選択肢も検討すると良いかもしれません。
あまりデータ通信を使わない場合は、格安SIMなどで「楽天最強プラン」以上に安く運用できるものもあります。
また、他キャリアのような安定した通信エリアを求める人も「楽天最強プラン」はをおすすめできません。
楽天モバイルも以前よりは通信エリアは拡大し改善していますが、やはりかなり遅れてのMNO参入なので通信エリアの面では他キャリアより不安面が多いです。
安定した通信を求める人は、他キャリアを検討してもよいかもしれません。
「楽天最強プラン」まとめ
ここまで「楽天最強プラン」について徹底解説してきました。
最後に解説した内容を復習しておくと以下のようになります。
メモ
・月額料金はデータ量による変動制
3GBまで:月額980円(税込1,078円)
20GBまで:月額1,980円(税込2,178円)
データ通信無制限:月額2,980円(税込3,278円)
・Rakuten Linkアプリ利用で国内通話も無料
・海外データ通信も、70以上の国・地域で毎月2GBまで無料
・楽天市場での買い物でのポイント倍率が5倍にアップ
・他キャリアに比べて通信エリアに若干不安あり